日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

キャッサバ完全長cDNAの収集と解析
*櫻井 哲也Plata GermanRodriguez-Zapata Fausto関 原明Salcedo Andres豊田 敦石渡 敦Tohme Joe榊 佳之篠崎 一雄石谷 学
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 0977

詳細
抄録
熱帯低木キャッサバ(Manihot esculenta Crantz)は、アフリカ、東南アジア、中南米を中心とした国々で盛んに栽培される10億人もの人々の食糧源であるだけでなく、乾燥地、酸性土壌、貧栄養土壌での栽培が可能であることから、デンプン生合成や環境ストレスに関する研究対象として注目を集めている。我々は乾燥、高温、酸性土壌条件などの環境ストレスを与えたキャッサバ植物体を材料として完全長cDNAライブラリを作製し、約20,000クローンについての末端塩基配列情報(EST)を獲得した。得られたESTをアセンブルした結果に基づき、クラスタリングを行ったところ、約11,000種のキャッサバ完全長cDNAを同定した。これらの配列データについて、Gene Ontology (GO) term、代謝経路図への対応付け、非翻訳領域部の推定などの注釈付けを行った結果、デンプン生合成やストレス応答などに関連するキャッサバの特異性を示唆する情報を得た。配列データや上記のような情報は、進行中であるゲノム配列解読プロジェクトにも貢献するものである。我々が生産した情報をデータベース化し、公開する準備を進めており、その現状についても紹介する。
著者関連情報
© 2008 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top