日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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Gatewayシステムを用いたシロイヌナズナの均一化cDNAライブラリーの構築とVIGS法を用いたスクリーニングへの応用
*三村 由佳子田中 淨上中 弘典
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p. 0976

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抄録
近年頻繁に用いられるようになったGatewayシステムは、目的遺伝子を効率的かつ迅速に様々なベクターへとクローニングすることが可能な手法である。そのため、Gatewayシステムを用いてcDNAライブラリーを構築し、利用することで、様々なベクターを用いたライブラリーが容易に作出できると考えられる。そこでまず、Gatewayシステムに利用できるシロイヌナズナの均一化cDNAライブラリーの作成を行った。様々な処理をしたシロイヌナズナの緑葉からattB1とattB2サイトを両端に付加した2本鎖cDNAを作成し、二本鎖DNA特異的DNA分解酵素を用いて均一化処理を行った後、pDONRベクターへクローニングしたものを、均一化cDNAライブラリーとした。また、Gatewayシステムを利用してTobacco Rattle Virus由来のVIGS(Virus Induced Gene Silencing)用ベクターへとクローニングした均一化cDNAライブラリーを利用して、シロイヌナズナにおいて迅速に目的の表現型依存的なスクリーニングを行う系の確立を試みた。VIGS用cDNAライブラリーをアグロバクテリウムに導入した個々のクローンを約3週齢のシロイヌナズナの葉へ導入し、表現型の観察を行った。細胞死関連遺伝子のスクリーニング結果、及び様々な表現型を指標にしたスクリーニングへの応用例についても報告する。
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© 2008 日本植物生理学会
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