日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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植物組織凍結超薄ライブラリーの作製とその免疫電子顕微鏡観察法の検討
*佐藤 繭子後藤 友美松岡 健篠崎 一雄豊岡 公徳
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p. 1016

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抄録
電子顕微鏡観察では、できるだけ生きている時に近い状態で細胞を固定し、試料を作製することが望ましい。凍結固定法は、細胞を瞬時に凍らせることで生存時により近い状態で固定できる。なかでも高圧(加圧)凍結固定法(High-pressure freezing)は、良好な凍結範囲が200 μm程度と広く、細胞壁や液胞をもつ植物細胞の凍結固定では有効な技法である。抗原性の保存に優れるという利点から、免疫電子顕微鏡法での活用も期待できる。我々は、理研・植物センター内外からの免疫電子顕微鏡観察のニーズに迅速に対応できるよう、高圧凍結/凍結置換法を取り入れた植物組織凍結超薄ライブラリーの作製を目指している。これまでに、高圧凍結装置Leica EM-PACTを用いて、培養細胞はタバコ・シロイヌナズナ・イネ、植物組織はシロイヌナズナ、タバコの葉および根端組織の免疫電顕用のサンプル等を作製済みである。さらに、様々な抗原・抗体に対応できるよう3種類の固定液で固定している。特に1%グルタルアルデヒド・1%四酸化オスミウムの混合で固定する方法が、膜構造を保存した状態での免疫標識に有用であることを見出している。現在、サンプルを樹脂に包埋せずに凍結したまま超薄切する、凍結超薄切片法の植物への応用も検討中である。その結果を合わせて報告する。
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© 2008 日本植物生理学会
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