日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第50回日本植物生理学会年会講演要旨集
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二次壁形成を制御する転写制御ネットワーク
*光田 展隆高木 優
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p. 0486

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抄録
全ての植物細胞が持つ一次細胞壁に対して二次壁(=木質)は茎や胚軸、葯、鞘などの限られた組織にのみ形成される。私たちは植物特異的転写因子ファミリーであるNACファミリーに属するNST1、NST2、NST3(=SND1)転写因子が、茎や胚軸の繊維細胞、葯、鞘の内被細胞など、道管以外における二次壁形成を根本的に制御するマスター転写因子であることを明らかにした。本研究ではNST1過剰発現植物、nst1 nst3二重変異体などでのマイクロアレイ解析の結果からNST転写因子の下流で働く転写因子群をリストアップした。そしてそれらをNST3プロモーターによりnst1 nst3二重変異体に発現させたときに表現型を回復できるか、過剰発現したときに異所的な二次壁形成を引き起こすか、CRES-T法を適用したときに二次壁形成に影響が現れるか、プロモーターの活性が二次壁形成部位に見られるか、などを指標として妥当性を検証した。その結果MYB46を中心とするMYB転写因子群、NST転写因子群とは異なるサブファミリーに属するSND2を中心とするNAC転写因子群が複雑な制御関係を構成してNST転写因子群の下流で働いているらしいことがわかってきた。本発表では現時点で明らかになった二次壁形成過程における転写制御ネットワークを概説する。
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© 2009 日本植物生理学会
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