日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第50回日本植物生理学会年会講演要旨集
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葉緑体NAD(P)H dehydrogenase関連遺伝子NDF2およびNDF5の解析
*石田 智羽野 泰史高林 厚史石川 規子遠藤 剛佐藤 文彦
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p. 0504

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抄録
NAD(P)H dehydrogenase(NDH)は光合成明反応においてNAD(P)Hの還元力を基にプラストキノンを還元する役割を担い、光合成明反応で生産されるNADPHとATPの生産量を調節する。NDHのサブユニットの多くは陸上植物および藍藻で保存されているが電子供与体認識部位を始めとするNDH活性に重要なサブユニットの同定には至っていない。
我々のグループはシロイヌナズナの核コードNDHサブユニットの遺伝子発現プロファイルを基に6つの新規NDH関連遺伝子(NDF1,NDF2,NDF4,NDF5,NDF6,PPL2)を同定し、昨年の発表ではNDF2およびそのホモログNDF5がNDH活性に必須であることを示した。
本発表では、1) BLAST解析からNDF2およびNDF5の進化における分岐段階を推測し、2) 代表的なndh変異体を用いたウエスタン解析からNDF2とNDF5の役割の違いについて考察する。
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© 2009 日本植物生理学会
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