日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第50回日本植物生理学会年会講演要旨集
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アカシア・マンギウムにおける分化中木部およびシュートのEST解析
*鈴木 史朗須田 邦裕櫻井 望鶴巻 勇太服部 武文鈴木 秀幸柴田 大輔梅澤 俊明
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p. 1007

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抄録
アカシア・マンギウムは、高い成長性を示す熱帯性早生樹で、東南アジア各地で紙・パルプ用材として広く植林されている。精英樹選抜は行われているものの、遺伝子情報をもとにした分子育種は全く進んでいない。本研究では、分子育種を行うための基盤整備として、アカシア・マンギウムの分化中木部およびシュートにおけるEST解析を行ったので報告する。
アカシア・マンギウムの分化中木部およびシュートより、トータルRNAを抽出し、逆転写反応によりcDNAを得たのち、ノーマライゼーション処理を行った。その後、得られたノーマライズドcDNAをベクターにつなぎ、大腸菌に導入してcDNAライブラリーを調製した。得られたcDNAライブラリーから、ランダムに10,752の独立したクローンを選び、PCR反応によりインサートを増幅した。増幅されたインサート配列は、サンガー法によってシーケンシングした。得られた配列をBLASTX解析に供したところ、7,710個の配列については、SwissProtにおいて相同配列が見出され、そのうちの60%が完全長クローンであった。現在、これらの配列のアノテーション作業を進めている。
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© 2009 日本植物生理学会
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