日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第51回日本植物生理学会年会要旨集
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水素化金属を入れた水が及ぼす植物への影響と可能性
*渡辺 弘恵菅野 晶子植田 勇人小島 俊男及川 胤昭
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p. 0942

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抄録
金属水素化物を入れた水が植物に及ぼすさまざまな影響について、過去2か年に渡り発表してきた。この水を吸わせた切り花は、不思議な現象を引き起こしていく。切り花が水の中で成長し丈も伸び、更には新たな花をつける。切ったそのままの状態を維持する。葉だけ、時には花だけをつけて行く。突然、枯死する事もある。
切り花は、普通、萎れていくものであるが、水素化金属を入れた水を吸わせると、生命活動を維持しているようである。そして、水のpH、ORPまでも切り花がコントロールしていく。
金属水素化物の中でも、CaH2などのイオン結合性水素化物は、水素がマイナスイオン状で結合されている事から、このマイナス状の水素イオンがさまざまな現象を引き起こしていると推察される。このマイナス水素イオンの量を変える事により、成長促進、延命(現状維持)開花などのコントロールが可能になり、その結果、切り花だけではなく、無肥料の野菜等の水耕栽培、成長促進、結実などのコントロールが可能になり、農業分野での応用が期待される。
現在どのような条件下でその現象が起こるのかを分析、解明中である。当日は、その途中経過を報告する。同じpHのアルカリイオン水では、同じ現象は起こらない事をつけ加えておく。
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© 2010 日本植物生理学会
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