抄録
本研究では,孫の発達につまずきがあるのではないかと感じている祖父母の孫や保護者に対する関わりと思いについて調査した.研究結果は,各事例について,家族背景,祖父母の孫や保護者に対する関わり,思い,孫の障害の情報を知る手段をまとめた.以上の結果をふまえて,祖父母が,発達障害の知識を持つ専門職より孫の障害の知識を得て,孫へ愛情を持って接し,現実を客観的に捉えるように努め,さらに保護者の精神的負担の軽減や良好な保護者との関係性の維持を願い,孫の日常生活の実際的な世話を担っていると考察した.また,祖父母は,孫や保護者に療育や教育などの関係機関との関わりを後押しし,保護者が相談できる場所を増やす促しをし,社会的支援を進め,相談ネットワークを多く持てるように願っていた.