抄録
新型コロナウイルス感染拡大防止策としての長期的な外出自粛下において,発達障害児の心身の不調を予防するために,オンラインによるプログラムを実施した.対象は年中~小5の知的遅れのない8名で,全員がASDと診断されていた.心理士がWeb 会議システムを介して,①心身の健康を保つ,②家族以外との社会的なつながりを保つ,③多様なコミュニケーションをとる,④メディアと上手に付き合う,の4つをねらいとした仲間との遊び活動を,2020年4月の第3,4週目に20分間全6回提供した.その結果,発達障害児らは,オンラインでの遊び活動を楽しみ,オンライン上のコミュニティとつながり,互いにコミュニケーションをとった.また, インターネットを利用した活動で,心身の健康を保てる可能性が考えられた.一方,導入前の信頼関係,指導者側のシステムの知識や操作の習熟,参加初期や幼児への保護者の補助などの必要性が考えられた.