抄録
本研究では,幼児教育施設における保育所等訪問支援の活用実態と活用に影響する要因を明らかにすることを目的に,保育所等訪問支援を受け入れた経験の有無から分析を行った.兵庫県内の2つの市に設置されている幼児教育施設を対象に,保育所等訪問支援の活用状態,認識度,幼児教育施設内での支援内容などについて質問紙調査を行った.その結果,①保育所等訪問支援を受けたことがある施設は全体の35%であった.また,②保育所等訪問支援を受けたことがない施設の47%がこの支援について「ほとんど知らない」,「全く知らない」と回答した.さらに③保育所等訪問支援を受けたことがない施設では,特に発達が気になる幼児に対する支援内容,他機関との連携に不十分さがみられた.以上から,保育所等訪問支援の認識度の向上を図り,特に発達が気になる幼児に対する支援をサポートできる体制を構築する必要が考えられる.