小児の精神と神経
Online ISSN : 2434-1339
Print ISSN : 0559-9040
原著
児童期における算数障害特性の諸要素の関連性
鈴木 歌音藤岡 徹水野 賀史宮本 信也
著者情報
ジャーナル 認証あり

2026 年 65 巻 4 号 p. 295-303

詳細
抄録

算数障害は数感覚,数的事実,計算,数学的推論の困難に分けられる.海外では数感覚の成績がその他の成績と有意に関連することが報告されているが,低年齢における関連性は明らかにされていない.また,数の捉え方は文化によって異なり,これらの関連性について本邦では確認されていない.そこで,本邦において数感覚,数的事実,計算,数学的推論の基礎データを収集し,その関連性を明らかにすることを目的とした.対象は,公立小学校の通常学級に在籍する4年生188名,1年生371名,2年生330名とし,数感覚(数感覚序数性および数感覚基数性)と数的事実,計算,数学的推論(4年生のみ)の課題を実施した.その結果,数感覚基数性が数的事実,計算の一部と有意に関連することが明らかになった.本研究の結果は,数感覚が数的事実,計算と有意に関連する先行研究の結果を再現し,この関連は年齢を超えて共通すると考えられた.

著者関連情報
© 2026 一般社団法人日本小児精神神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top