日本小児放射線学会雑誌
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症例報告
両側性及び片側性のケルビズムの兄弟例:手術介入前後の画像所見
堂畑 慶之 安藤 久美子大西 龍太郎文元 方哉石藏 礼一山本 信祐原 重雄
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2024 年 40 巻 1 号 p. 49-55

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抄録

ケルビズムは,小児期に顎骨膨隆をきたす,稀な常染色体顕性遺伝疾患である.活動期には進行性に発育するが,思春期以降にしばしば退縮傾向となる.治療方針は経過観察から手術まで多岐にわたる.今回,手術介入した兄弟発症のケルビズムの治療経過をCT画像で追跡することができたため,画像所見を中心に報告する.1例は典型的な両側例,もう1例は極めて稀な片側例であった.両症例とも手術により縮小傾向となった.

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© 2024 日本小児放射線学会
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