2025 年 41 巻 2 号 p. 111-124
小児の胆道疾患は稀ながら日常診療で遭遇しうる重要領域である.中でも胆道閉鎖症と先天性胆道拡張症/膵・胆管合流異常症は画像診断の寄与が大きく,迅速かつ適切な診断が予後を左右する.本稿では,胆道閉鎖症における超音波検査のポイント,鑑別疾患,術後フォローの勘所などを総整理する.さらに,先天性胆道拡張症/膵・胆管合流異常症については,特徴的画像所見や合併症を中心に概説する.また,小児の膵腫瘍はその希少性から診断に苦慮することも少なくないが,圧倒的に充実性偽乳頭状腫瘍の頻度が高い.この腫瘍を重点的に概説して全体像を把握する.
近年の画像診断技術の進歩や症例の蓄積によって,これらの疾患の病態生理や診断プロセスは日々updateされている.本稿では最新の知見も踏まえながら,画像診断の“現在地”を総括する.