日本小児放射線学会雑誌
Online ISSN : 2432-4388
Print ISSN : 0918-8487
ISSN-L : 0918-8487
特集 第61回日本小児放射線学会学術集会“Collaboration and Progress:協働と進歩”より
新生児消化管における超音波検査―血流評価の有用性と限界―
岡田 侑樹
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2026 年 42 巻 1 号 p. 53-60

詳細
抄録

新生児の消化管疾患の診断においては,腹部単純X線や消化管造影検査といった被ばくを伴う検査が標準的であり,新生児の消化管超音波検査はまだ一般的であるとは言い難い.新生児は体格が小さく,脂肪組織も少ないため,体表からの消化管までの距離が短く,高周波の空間分解能の高いエコープローブで消化管の詳細な評価を行うことが可能である.新生児消化管疾患の診断における消化管超音波検査の有用性の報告は多数見られ,腸管血流の評価に関してもドプラ法の有用性が報告されている.一方で,新生児におけるドプラ法は,体動や啼泣の抑制が難しいこと,息止めができないこと,高頻度振動人工換気法(HFOV)施行時にはアーチファクトが発生してしまうことなどのために正確な評価が困難であることが少なくない.そういった背景のもと,新生児の消化管超音波検査における血流評価の有用性と限界について検討する.

著者関連情報
© 2026 日本小児放射線学会
前の記事 次の記事
feedback
Top