日本小児放射線学会雑誌
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特集 第61回日本小児放射線学会学術集会“Collaboration and Progress:協働と進歩”より
精巣捻転の超音波診断と初期治療としての用手整復
細川 崇洋 小熊 栄二佐藤 裕美子田波 穣吉澤 信輔大橋 研介出家 亨一川嶋 寛
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2026 年 42 巻 1 号 p. 68-75

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抄録

精巣捻転は,速やかに捻転解除が必要である.当院では超音波で診断し,用手整復を行っている.診断方法や,用手整復か外科的処置かの選択は病院ごとの適した方法で良い.

精巣捻転の超音波所見は,患側精巣と精巣上体の腫大,精巣長軸の非対称,血流欠損もしくは低下,whirl pool sign,内部エコー変化である.捻転方向は内回りが高いとされ,観音開きに用手整復するのが基本である.精巣内の血流が過血流になり,whirl pool signの消失があれば,用手整復は成功したと判断する.過血流が見られない,もしくは血流がない場合は,不成功の可能性を考える.用手整復の整復方向は正しいが捻転残存している場合,そもそも捻転方向が間違えている場合があり,どちらかを判断する.用手整復は,捻転解除のみであり,外科的処置は,捻転解除,精巣固定,白膜切開が可能である.用手整復後に,速やかに外科的処置に移行するのが理想的である.

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