抄録
リモートセンシングデータ解析の技術的向上をはかるため, D.D.Egbertの提唱した二方向性反射モデルを導入したプログラムを作成し, 森林地帯を対象事例として二方向性反射率シミュレーション実験を行った。実験は, 室内モデル実験, 野外実験, そして航空機データを用いた実験へと順を追って進めた。
その結果, 森林地帯の反射特性は球粒モデルにてシミュレーションできることがわかった。さらに, 地形起伏や森林の表面構造情報を考慮して, 従来のシミュレーションモデルに改良を加えることにより, 森林地帯における二方向性反射率の推定が可能となった。