抄録
射影幾何学が写真測量の数学的基礎であることは周知だが, その内容は案外知られていないし, ドイツのJordan教授の名著Handbuch der Vermessugskundeの中のAbteilung der Photogrammetrieでさえ, ほとんど触れていない。
しかし解析法が益々盛になって来た今日「図化機によるアナログ法と解析法とは果して全く同一だろうか」と考え直して見ると若干の問題点はあるようで, これを理論的に解明するためには射影幾何学の知識も多少は必要になりそうなので以下にその概要を紹介する。