抄録
出発原料であるLi2SとPおよびSの混合物にメカニカルミリング処理を行うことによって80Li2S・20P2S5 (mol%)系ガラスを合成した。ラマン分光法によって、得られたガラスの局所構造について調べたところ、ガラスはPS43-ユニットとP2S64-ユニットから構成されていることがわかった。一方、Li2SとP2S5の混合物を用いて合成したガラスは、PS43-ユニットのみから成り、異なる出発原料を用いることによって、ガラスの局所構造に違いが見られた。これらのガラスを加熱結晶化することによって得られたガラスセラミックスは、ともにPS43-ユニットから構成されており、室温において10-4 S/cm以上の高い導電率を示すことがわかった。