抄録
2005年の日本の月探査計画SELENEでは2種類の月重力場測定が行われる。一つは衛星に搭載される電波源を相対VLBIにより追跡することにより月周縁部の重力場を推定するVRADミッション、もう一つがリレー衛星を用いた衛星間追跡を行うことによって月周回衛星が月の裏側にいる間もレンジレート計測を行って裏側の重力場を測定するRSATミッションである。本講演では2003年3月に宇宙科学研究所臼田局にて行われたリレー衛星搭載RSAT1および周回衛星搭載RSAT2と地上送受信局の適合性試験の結果について報告する。