主催: 日本惑星科学会2004年秋季年会実行委員会
隕石の大部分が小惑星から来たらしいことは、軌道計算や鉱物学的な情報を持つ可視・近赤外リモートセンシングからほぼ明らかである。しかしながら、定性的に似た特徴を持つという観点のみの比較から、より定量的・決定的なレベルにあがるためには、小惑星表面のレゴリスの物理的特性、宇宙風化度、温度などをも、鉱物組成に加えて考慮する必要がある。それらを扱うための手段として、Hapkeによる測光や宇宙風化のモデルを始めとして幾つかが存在するが、それらの使い方やモデル自体の限界による問題がある。この発表では、それらの問題に言及し、今後の試料回収ミッションがそれらにどう光を投げかけられるかどうかを考察する。