主催: 日本惑星科学会2004年秋季年会実行委員会
月潮汐が深発月震の発生に大きく関与しているという点に着目し、著者らはこれまでに、深発月震震源の集中する深さ900kmにおける潮汐応力6成分を計算し、その最大成分を用いた区分を行ったが、その妥当性を議論するためには、区分した各々の領域において、実際の月震波形との相互比較が必要である。本研究では、各震源の波形のS/N比の改善のためにスタッキングを用い、その結果得られた波形同士を比較するとともに、それらと各震源での潮汐応力の計算結果との比較を試みたので、その結果を報告する。