主催: 日本惑星科学会2004年秋季年会実行委員会
これまでに見つかっている系外惑星約120個のうち、中心星が連星系であるものはたった20個ほどしかない。その一因として、連星系内では、惑星が力学的に安定な状態で存在することができないと考えられていたため、比較的観測数が少なかったのではないかということが挙げられる。しかし、近年の理論研究から、軌道長半径の大きい連星系では、惑星が安定な状態で存在できることがわかった。そこで、2003年度から岡山天体物理観測所の高分散エシェル分光器HIDESを用いてドップラーシフト法による連星系の系外惑星探査を開始した。本講演では、これまで1年半の間に行なってきた連星系約13組の観測の結果を報告する。