日本惑星科学会秋季講演会予稿集
日本惑星科学会2004年秋季講演会予稿集
セッションID: 106
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オーラルセッション 1 10月14日(木) 9:00~10:31
タイタンの原始大気 - 厚い水素大気の可能性 -
*中神 雄一倉本 圭
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抄録

タイタンが周土星系円盤のガスを捕獲することにより水素を主成分とする厚い原始大気を有していた可能性について検討を行った。この原始大気は水素の他にタイタンに集積した天体からもたらされた水蒸気、メタン、アンモニア等を含む。恒星観測から原始太陽からの極端紫外線(EUV) ラックスは現在の 100 倍から 1000 倍に達すると予想されている。タイタン原始大気は、EUV フラックスにより加熱された水素が流体的な散逸を起こし、その際に他の分子も水素と共に散逸した可能性がある。様々な初期組成比を与えて大気構造と散逸による組成分別を求め,現在の大気組成に調和的な原始大気の条件について議論する。

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