抄録
日欧協力で行う水星探査計画「ベピ・コロンボ(Bepi Colombo)」での水星表面全域の主要元素組成、放射性元素存在度をX線およびγ線分光観測によって調べることを提案しており、その科学目標のと現在検討している観測機器の概要を紹介する。X線分光計(MIXS)はX線検出器に、GaAs検出器とASIC化した読み出し回路を合体させた新規開発の検出器を用いる。γ線分光計(MANGA)は高いエネルギー分解能の実現を狙って、小型小電力タイプのスターリング冷凍機を実装してGe検出器を用いることを提案中である。