抄録
彗星のダストに含まれるシリケイトのスペクトルを解析することで種類、状態、ダストのサイズを推測できる。ダストは球形粒子であると仮定されるが、ここでは不規則形状のダストのスペクトルがどのように寄与するのかを解析した。不規則な形状の粒子にはフラクタル粒子を用いた。解析の手法は、球形粒子にはMie theoryを、フラクタル粒子にはDDA codeを用いた。粒径が小さいと球形粒子、フラクタル粒子ともピークが見られるが、粒径が大きくなると球形粒子ではピークが見えなくなるが、フラクタル粒子でははっきりとしたピークが見られた。