抄録
天体観測用CCDカメラのフラットフィールド補正を行う際に便利な積分球を、発砲スチロールを土台として製作した。この積分球には3つの特徴がある。白色発光ダイオードと三端子レギュレーターを組み込むことにより安定した輝度を得ることができるようにした。また、硫酸バリウム(堺化学工業)を内壁に塗ることにより拡散反射面を作り、定位置に照度計を取り付けておくことにより輝度の変化を常にモニターできるようにした。これによって、安価にもかかわらず野外に持ち出せ、フラットフィールド補正だけでなくリニアリティーのテストにも使える積分球の製作が可能になった。