抄録
様々な惑星大気の条件に応じた数値実験の設計と実行を容易にする大気大循環モデルの姿を模索するべく, ソースコードの可変性と可読性を重視して新たにその力学過程の設計, プログラム実装, 試験計算を行った. 可読性と可変性向上のための工夫として, モジュールや構造体を用いたモデルの階層化, 配列演算における関数の利用, 変数と関数の命名規則の導入, ドキュメントを自動生成するための RDoc の拡充を行った. このモデルは DCPAM と名付け, インターネット上 (http://www.gfd-dennou.org) に公開している.