抄録
73P/Schwassmann-Wachmannは、約5.4年の周期を持つ典型的な木星族彗星の一つで、1995年に4つの分裂核へと分裂をおこし2001年に複数の分裂核の回帰が観測された分裂彗星である。今年2006年では、C核やB核の回帰だけでなく、数十を越す数の分裂核が発見された。
我々は、国立天文台三鷹にある50cm社会教育用公開望遠鏡に偏光撮像装置PICOを取り付け、73Pの偏光撮像観測を行った。
講演では、観測結果を速報し、C核とB核の比較を行うとともに、二つの核の彗星塵の違いについて議論する。