抄録
SWAN彗星は2006年10月末~11月初旬に6等級程度の予報を2等級上回って明るくなった。姫路市宿泊型児童館『星の子館』の15cm屈折望遠鏡(f.l.1800mm)直焦点に冷却CCDカメラSTL-1001Eを用い、2006年10月31.41-31.47日(UT)に5バンド(B,V,Rc,Ic及びノーフィルター)の彗星追尾撮像で2種類の尾を捉えた。各画像の比較から、通常は青いイオンの尾に赤の成分が含まれておりH2O+の尾と思われる。またダストの尾の形状をベッセル・ブレデキン法で計算した結果、ダストは近日点通過頃に放出されたことが解った。