主催: 日本惑星科学会2007年秋季年会実行委員会
「かぐや(セレーネ)」搭載蛍光エックス線分光計(XRS)による月面元素分析手法の開発を進めている.本報告では、その手法の概要について紹介する.特に,われわれは月表面のラフネスによる蛍光X線強度への影響とその補正方法について検討してきている.ラフネスには2種類あり,X線吸収長程度の微小凹凸による影響と,より大きな地形的凹凸による影響がある.さらに,鉱物サイズが無視できないことによる効果も検討している.これらを定式化することが大量データで解析する上で重要であり,それらの検討を進めている.その現状についても紹介する.