主催: 日本惑星科学会2007年秋季年会実行委員会
軌道が散乱された微惑星の一部は,軌道傾斜角が大きくなり,高黄緯領域に長く滞在する.それらは摂動や衝突の影響を受けにくいため,大きな軌道傾斜角を持つメインベルト小惑星はそれらの個数密度やサイズ分布を現在でも保持していると考えられる.
それらを調べるため,高軌道傾斜角の微小小惑星をターゲットとするサーベイを行なった.独自の検出方法を用いてすばる望遠鏡のアーカイブデータを解析し,黄緯20°-50°の領域から80個以上の微小小惑星を検出した.講演ではこれらの個数密度およびサイズ分布について議論する.