日本印刷学会 研究発表会 要旨集
(社)日本印刷学会 第108回 春期研究発表会
会議情報
光触媒パターニング膜とインクジェット技術による新規カラーフィルタ製造方法
山本 学小林 弘典西山 昌
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 21

詳細
抄録
現在、酸化チタン光触媒の応用に関する研究が広く行われている。我々は酸化チタン光触媒の有機物分解効果をパターニング材料に応用することを発案した。このパターニング材料は酸化チタンとフルオロアルキルシランからなる液状の有機-無機複合材料であり、基板上に塗布、焼成することにより、初期状態として撥インキ性の膜となる。この膜面上に紫外線を照射すると酸化チタン光触媒の効果で発生する活性酸素種により、膜面上のフルオロアルキル鎖が分解されて水酸基になり、親インキ性を示すようになる。フォトマスクを介し紫外線を照射すると、同一膜面上に親疎インキ性パターンを一括形成することが可能となる。このパターン形成技術の応用例として、インクジェット技術との組み合わせによる、液晶ディスプレイ用カラーフィルタの製造方法について報告する。
著者関連情報
© 2002 社団法人 日本印刷学会
前の記事 次の記事
feedback
Top