埼玉理学療法
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研究と報告
足関節背屈筋力と体重の関係
新井 恒雄佐藤 昭彦岡本 高志菊地 英文加藤 弘卓財前 知典中野 真依子鈴木 陽介中村 浩明小澤 俊行小関 博久細田 多穂
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2004 年 11 巻 1 号 p. 19-22

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抄録
本研究は足関節背屈筋力と体重の関連や、体重から筋力が推定できるか否かについて検討することを目的とした。対象者は足部に既往のない健常者30名とし、足関節背屈筋力をHand-Held Dynamometerにて計測、体重との関係を分析した。その結果、足関節背屈筋力と体重の間には、有意な正の相関が認められた(r=0.64、p<0.001)。また、体重から筋力が推定できる可能性が示された(y=0.2895x+1.2352)。体重と筋力が相関することは、重心線と足部・足関節の機能解剖によるもので、体重により増加する底屈モーメントに応じて背屈筋力も増加すると考えた。このことから、体重より足関節背屈筋力が推定され、評価を実施する際の指標を提示することができ、同時に体重を考慮した評価の重要性が示唆された。
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© 2004 社団法人 埼玉県理学療法士会
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