埼玉理学療法
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研究と報告
リハビリテーションセンターにおける理学療法の流れ
山崎 直美今井 基次
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1997 年 5 巻 1 号 p. 36-39

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抄録
リハビリテーションセンターにおける理学療法の流れを,脳血管障害患者の症例を通して報告する。症例は在宅生活での留守番を目標に入院し,それに対しトランスファー・トイレ動作の自立が不可欠であった。機能回復に変化が見られたため,初期には機能訓練を中心に生活動作をつなげていった。徐々に機能回復と高次脳機能を含め,実生活での生活を想定した生活訓練に変えていった。その間には,装具,車椅子,家族指導,家屋改造,棟内訓練に関与し,環境・動作面にてできるだけ具体的な生活像を想定するようにしている。症例の主目標に向け全人的にアプローチをすることは当たり前のことであるが,難しいことである。その時期にどう関わるか,常に考える必要性を感じる。
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© 1997 社団法人 埼玉県理学療法士会
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