日本予防理学療法学会 学術大会プログラム・抄録集
Online ISSN : 2758-7983
第11回 日本予防理学療法学会学術大会
セッションID: P - 15
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ポスター 15
南足柄市健康づくり事業での理学療法士の関わりと利用者の満足度について
*齋藤 孝義須藤 大輔
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抄録

【はじめに、目的】

南足柄市では健康づくり事業の一環として年に1度歩行姿勢・足圧測定ウォーキング教室を実施している。今年度は理学療法士が参加し測定結果の解釈を伝える指導を行った。南足柄市の健康づくり事業に医療専門職として理学療法士が参加することに対する満足度を調査することを目的にアンケート調査を行った。

【方法】

実施内容は①保健師が行う歩行姿勢測定 (NEC歩行姿勢測定システム:NECソリューションイノベータ株式会社製)、②理学療法士が行う歩行姿勢測定の結果説明、③健康運動指導士が行う足圧測定の順番で3種目を行った。参加者は南足柄市在住で事前予約した市民24名とした。3種目実施後、理学療法士が関わる事の満足度調査のアンケートを実施した。アンケート内容は①性別、②年代、③運動習慣の有無、④運動頻度、⑤理学療法士による歩行姿勢の説明についての感想、⑥理学療法士が関わった指導の満足度の6つとした。③運動習慣の有無と⑥理学療法士が関わった指導の満足度 (低1~10高)については運動習慣あり、なしと得られた満足度の平均値で2分しクロス集計表を作成した。

【結果】

アンケートに不備があった3名を除外し21名分の結果を採用し た。⑥理学療法士が関わった指導の満足度は10段階のうち 5~10の範囲であり、平均は9であった。クロス集計表では運動習慣あり15名中満足度9以上は11名 (73.3%)、満足度9未満は 4 (26.7%)であり運動習慣なし6名中満足度9以上は6名 (100%)、満足度9未満は0名 (0%)であった。運動習慣なしで満足度9以上の6名は全員大変参考になったと回答した。

【考察】

クロス集計表より運動習慣あり、なし共に満足度9以上の参加者が多数を占めていたことから参加者の満足度は高かったと考える。運動習慣なしで満足度9以上の6名は⑤理学療法士による歩行姿勢の説明についての感想を全員「大変参考になった」と回答した。運動習慣のないの参加者にとって理学療法士の説明は専門知識に基づいた測定結果の説明であったため好意的な感想であったと考えた。

【考察・結論】

健康づくり事業の理学療法士の参加は参加者の満足度が高い結果となった。

【倫理的配慮】

事前予約の際、本教室に理学療法士が関わる旨とアンケートに回答についてのアナウンスを行い、当日もアンケート回答を行うこと、回答の有無が不利益にならない事、個人が特定できないように個人情報に配慮することを説明し同意を得た。

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