日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第42回日本臨床薬理学会学術総会
セッションID: 42_1-S10-1
会議情報

シンポジウム
統合失調症治療における多剤併用を減らす取り組み
*内田 裕之
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

精神科を受診している患者の処方欄を見て、あまりにも多くの薬を飲んでいて驚いた経験は誰しもあるだろう。日本ではこれまで特に統合失調症の治療において、多種類の向精神薬を投与する薬物療法(多剤併用療法)が広く行われてきた。多剤併用療法が必要な場合もあるが、副作用を最小化するという観点からシンプルな処方に越したことはない。本発表では、まず多剤併用療法の現状を批判的に考察し、抗精神病薬の減量・単剤化に関する代表的な研究をいくつか紹介する。そして、今日なお蔓延している多剤併用療法に対して医療従事者がどのように対処していくべきか考えたい。

著者関連情報
© 2021 日本臨床薬理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top