日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第42回日本臨床薬理学会学術総会
セッションID: 42_1-S12-2
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シンポジウム
非対面時代のオープンイノベーションを用いた医工連携とその事例
*前多 宏信
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抄録

オープンイノベーションを活用した手法は、さまざまな産業の研究開発・製造過程において、内製化を進める研究開発・製造において資源の省力化を行うためには不可欠な手法である。企業内で全てを完結する内製化は、世の中の医療機器開発スピードや金銭的、人的リソースを上回ることができず、大手企業でもオープンイノベーションを活用し、医療機器開発を行う傾向が一層強まっている。ニーズとシーズをマッチングするためには、膨大な企業調査やマッチング、試作開発、各種試験などをほぼ対面で行い、意思疎通を行うことが標準的であった。しかし、新型コロナウィルス COVID-19の蔓延により対面でのビジネスモデルができず、医工連携などに多大な影響を及ぼした。 当初、COVID-19に対して緊急事態宣言、蔓延防止措置下では行動への制限の影響が顕在化し、従来の対面でのオープンイノベーションの模索は非常に難渋していた。しかし、こうした制限下でも、研究開発や試作開発、治験や薬事戦略、販売やプロモーションに至る一連の医工連携のスキームは、IoT環境を活用した非対面で行うことで効果を発揮し、従来の手法やそれ以上の効果を生み出すこととなった。 この2年弱で変化した非対面時代のオープンイノベーションを活用した、医工連携スキームの実践とその開発事例を報告する。

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