日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第43回日本臨床薬理学会学術総会
セッションID: 43_3-C-S32-3
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シンポジウム
学会としての現時点の専門医制度活動状況について
*古郡 規雄
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抄録

日本臨床薬理学会では専門医制度を有している。年に1度8月に専門医試験を行い、日本臨床薬理学会専門医試験に合格したものを理事会の承認を経て、翌年の1月1日から専門医に認定される。現在182名の専門医が存在するが、以下の条件が主な受験資格である。

医師免許登録後 5 年以上、申請時において引き続いて 3 年以上本学会会員であること

た研修施設において、通算 3 年以上の臨床薬理学に関する研修を行っていること

学術総会において臨床薬理学に関する研究発表が 3 回以上あること

査読のある学術誌に掲載された臨床薬理学に関する学術論文が 3 編以上あること.

さらに筆記試験と面接試験によって実施する.筆記試験は、多肢選択形式(multiple choice question)と論文形式の問題からなる.筆記試験は専門からは平易であるが、専門外からは難問となる。

では、日本臨床薬理学会専門医であることのインセンティブは何かと問われた時、現時点で明確な回答は特定臨床研究の審査における「臨床薬理学の技術専門員」の依頼を受託であると考えられる。

今後は制度および試験の在り方について検討を重ねていく必要がある。

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