主催: 日本臨床薬理学会
会議名: 第45回日本臨床薬理学会学術総会
開催地: さいたま市
開催日: 2024/12/13 - 2024/12/14
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演者は済生会中津病院の大阪府済生会中津看護専門学校で1年次臨床薬理授業15コマを担当している。担当当初より、教科書を中心に教員が解説するだけの講義形式の授業では看護学生が興味をもって臨床薬理学を学んでもらうことは十分期待できないと考えた。そこで、学生同士が相談し、自分の意見や考えをまとめて発表する場を設けたアクティブ・ラーニング形式を導入した「教えない “臨床薬理学” 授業」を実践している。 具体的には、1クラス40名前後の学生を10グループに編成し、臨床薬理学の教科書を10課題に分けてグループ内で講義内容と方法を検討させている。講義時間の配分は学生からの発表70分、小テスト出題と解説に15分、教員からのフィードバック5分を目安に進めている。臨床薬理学授業15コマのうち、授業オリエンテーション、医薬品総論は教員である私が担当する。残りはグループ内ディスカッションの時間としている。授業スライドや配布資料などは、あらかじめ教員へ提出してもらい内容確認し、必要に応じて資料の訂正など指摘する。 臨床薬理学は成人看護、老年看護など他分野との関連性も多い。学生自身はこれまで習ってきた他教科との関連性についても、グループ内で相談し、効果的に復習を取り入れ、振り返りなど工夫している。学生は与えられたテーマについてグループで調査検討し、同僚のために必死で講義を行う。同僚はうっかり眠れない。授業後の感想では「授業準備がこんなに大変だとは思わなかった。」、「人に教えることの大切さ、専門知識の難しさ」などを感じていた。また、講義期間中には薬学部5年次実習生を看護学校の臨床薬理授業に同席させ、看護学生との意見交換を開催している。主なテーマは「実習で何を学んでいるのか?」「将来、どんな医療人を目指しているのか」をそれぞれの立場で発表してもらい質疑応答を行っている。本シンポジウムでは「教えない “臨床薬理学” 授業」の事例を紹介すると共に、多職種との関りを意識した自ら学び実践できる看護師の育成について意見交換できることを期待している。