日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第46回日本臨床薬理学会学術総会
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シンポジウム
コンピテンシー基盤型カリキュラムに求められる臨床薬理学教育:医師の視点から
大内 基司, 犬山 彩乃, 佐々木 ちひろ, 中水流 彩, 安西 尚彦
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p. 10-

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抄録

 令和6年度改訂版看護学教育モデル・コア・カリキュラム(新コアカリ)の本文中に記載されている本テーマの関連ワードは、薬が22(薬剤5、薬品4)出現するが、内服・服薬・投薬・与薬さらに“薬理(臨床薬理)”は0である。解剖と生理は各1、基礎看護のワード出現数も6に留まる。特筆すべきはコンピテンシーが261と多く、実践219、臨床70と続く。  体と薬物を含む化学物質との関わりを分子レベルから個体に至るまで明らかにするのが薬理学であり、臨床薬理学は薬理学を基盤として薬の開発、薬物治療において最適な医療を提供しヒトの社会生活を支援する上で不可欠、かつ多面的な学問である。薬理・臨床薬理学を教育する立場として、新コアカリの本文中に “薬理”が出現せず、学問名である「薬のことわり」がないのは残念である。保健師助産師看護師学校養成所指定規則や看護師等養成所の運営に関する指導ガイドラインに“薬理”は明記されており、平成29年版コアカリでは“薬理”ワードが3回出現していた。当方はこれまで医学部医学科の学部教育を主に行っており、コアカリとは 『全大学で共通して取り組むべき 「コア」の部分を抽出し、「モデル」として体系的に整理したもの』という認識である。看護領域におけるコアカリ作成と使用においては、文化の違いが存在する。令和4年度改訂版の他領域コアカリの“薬理”ワード数は、医学10、歯学26、薬学24である。新コアカリの教育内容と資質・能力では“薬理“が各2ワード出現し、教育内容には排泄ケアの薬理的・非薬理的排便調整の記載があり、内服13、服薬3、投薬0、与薬3(投与薬24で別カウント)の出現数である。  医学部医学科の教育・研究者や医師による看護系教育機関での講義は、自身の経験や見聞きしたことからも一定数存在している。今後、薬理教育の担当者数減少となる不安がある中、担当選出は各機関に任されている。当方の背景と新コアカリ本文中の“薬理”ワード数ゼロ等の現状からの視点になるが、コンピテンシー基盤へ合いにくいものを考えおくことが、実りのある持続可能な教育・アウトソーシングも含めた議論へ発展すると推測する。非常勤・兼担の他学部所属教員も学部教育を担い、適応するためカリキュラム指針を参照する。本セッションでは、薬理学・臨床薬理学教育がコンピテンシーの前段階で備える知識にあたるのか、コンピテンシー基盤型教育にどう合わせるのか、一緒に考えたい。

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