主催: 日本臨床薬理学会
会議名: 第46回日本臨床薬理学会学術総会
開催地: 東京都千代田区
開催日: 2025/12/05 - 2025/12/06
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近年、看護教育は「改訂版看護学教育モデル・コア・カリキュラム」に基づき、知識伝達型からコンピテンシー基盤型への転換が進められている。特に薬物療法領域では、薬物の安全管理、患者個別性の理解、多職種連携に基づく薬物療法支援が看護師に求められており、これに対応する臨床薬理学教育の再構築が急務である。本発表では、薬剤師の視点から、(1)現行コアカリにおける薬物療法に関する必須学習項目の確認、(2)現場で求められる看護師の薬物療法関連コンピテンシー、(3)その達成に資する臨床薬理学教育。 まず、改訂コアカリにおいて薬物療法に関連する学習項目は、投与経路と薬物動態、薬効評価と副作用モニタリング、患者背景に基づく用量調整、ハイリスク薬管理などが明示されている。これらは薬剤師が日常的に支援している領域であり、看護教育においても理論と臨床実践をつなぐ学習デザインが必要である。 次に、現場で薬剤師が期待する看護師の薬物療法コンピテンシーとして、①処方意図の理解と患者背景に基づくリスク予測、②副作用初期兆候の早期発見と報告、③薬剤情報提供・服薬支援、④チーム医療における薬剤師との協働が挙げられる。これらは単なる知識暗記ではなく、臨床判断・患者コミュニケーション・多職種協働力が統合された能力である。 最後に、今後の臨床薬理学教育においては、薬剤師が教育に参画し、症例ベース学習、シミュレーション教育、実習前後のブリッジング教育などを通じて、薬理学的知識を臨床判断に転換する支援が求められる。また、ポリファーマシーや高齢者薬物療法、薬剤関連有害事象の予防といった社会的要請にも対応可能な教育内容が重要である。 本シンポジウムでは、これらの課題と薬剤師による教育参画の実践案を共有し、看護教育における臨床薬理学教育の発展に向けた提案を行う。