抄録
病院内にて日常的にコミュニケーションの手段として利用されているナースコール(以下NCと表記)は,時として業務中断のリスク,さらにはストレスの原因として削減の取組が個々に行われている.しかしながら診療科別に呼出の実態を複数病院からの情報収集に基づき整理された研究は見当たらない.そこで今回コンピューターNC導入病院に集積された呼出情報を診療科別に整理し傾向を把握した.診療科別に違いはあるものの,呼出上位10%の患者が総呼出に占める割合は平均58%であった.一般病棟の病床数を40床とすれば4人の患者が約6割の呼出を占めることになる.さらに1日50回以上の呼出患者発生率も確認した.最も多い神経内科が約3%であった.40床の病棟であれば毎日1人以上の患者が発生する可能性を示している.加えて転倒転落事故予防のため利用されている離床センサの傾向も併せて確認する.これら確認情報から呼出削減に結びつけるための課題認識を行う.