抄録
大阪大学医学部附属病院は,BMJグループとの契約により“International Forum on Quality & Safety in Healthcare, Remote Participation Program”(国際医療の質・安全学会遠隔地参加プログラム)を,5年間,計5回にわたり日本国内で開催し,延べ1,552名の参加者に対して海外の演者による講演を日本語で紹介,解説した.参加者アンケートの結果によると,講演や教材の評価は概ね肯定的であり,継続的な参加を希望する者も多かった.国際学会の現地参加には,言語の壁や時間的,経済的な負担が存在する.このため,海外の貴重な学術情報を身近に得られる本プログラムには一定の意義がある.一方で,企画のコンセプトを明確に打ち出し,幅広く医療の質・安全に関係する領域から核となるテーマを継続的に紹介していくためには,多様な視点からの検討が必要である.将来的には,学術団体の国際委員会等が中心となり,専門家が連携することで同様の機会を拡大,発展させていくことが必要である.