抄録
本研究は,個人防護具(PPE)を着用しながらCOVID-19患者に接する看護職の身体的負担の実態を明らかにすることを目的とした.COVID-19患者専門病棟に所属する看護職員を対象に,グリーンゾーン,レッドゾーンにおける血圧,脈拍,呼吸困難感の変化を調査した.
レッドゾーンの入室時間2~3時間で-37~+44mmHgの収縮期血圧の変動が見られた.看護業務別では,業務に関係なくグリーンゾーン-レッドゾーン間で-41~+44mmHgの収縮期血圧の変動が見られた.また年代別では40歳代,50歳代においては-41~-35mmHgの収縮期血圧下降が見られた.血圧や脈拍の変動に関わらず,PPE装着下での業務が何らかの身体的負担を引き起こす可能性がある.また,PPE着用下のレッドゾーン業務は入室2~3時間が最大許容範囲と考える.
労働者の安全と健康の確保のために,機能別などの業務改善が必要である.