日本小児看護学会誌
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健常児の母親との比較でみる幼児期後期におけるSGA性低身長症児の母親の育児困難感
村井 博子流郷 千幸
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2024 年 33 巻 p. 185-192

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抄録

 本研究は、幼児期後期におけるSGA性低身長児と健常児の母親の育児困難感の比較を目的とした。GH療法中のSGA性低身長症児の母親と健常児の母親を対象に子ども総研式育児支援質問紙3歳~6歳児用を用いた無記名自記式質問紙調査を行った。回答が得られたSGA性低身長症児と健常児の母親の育児困難感尺度合計点には有意差はなかったが、育児困難感の下位項目「育児についていろいろ心配なことがある」はSGA性低身長症児の母親に高くみられた(p=.01)。また、SGA性低身長症児の母親の下位項目「育児についていろいろ心配なことがある」と出生時週数(r=-.40、p=.04)、「母親として不適格である」と出生時身長に負の相関を示す傾向がみられた(r=-.45、p=.01)。SGA性低身長症児の母親には、疾患や治療に対する心因性の困難があると考えられ、その要因の分析と育児困難感を低減させる支援を検討する必要がある。

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© 2024 一般社団法人 日本小児看護学会
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