社会学評論
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連結の経済
六大企業集団の社会ネットワーク分析
安田 雪
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1996 年 46 巻 4 号 p. 417-427

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抄録

本研究の目的は, 「企業集団とは, 各企業が市場からの拘束を軽減することを目的として連結しあう, 市場 (取引) と組織 (内製) との中間的な形態である」ことを提唱し, 社会ネットワーク分析の手法を用いて日本の六大企業集団の形成要因を分析することである。第1に, 日本の六大企業集団に属する企業の業種別構成をとりあげ, 企業集団においては企業が相互に紐帯により連結しあっており, 個々の集団内部に異業種の産業間を連結させるネットワークが形成されていると論ずる。第2に, 企業間の取引は, 産業連関構造を形成する産業間ネットワークより拘束されており, 産業ネットワークから個々の産業・企業に拘束 (market constraint) が課されていると論ずる。第3に, 企業集団に属する企業のダイアド (dyad) 関係を分析し, 産業間ネットワーク上で高い拘束・被拘束関係にあるような産業間を連結させるように企業集団内では紐帯が分布していることを実証する。

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© 日本社会学会
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