抄録
レーザーの高出力化によりレーザーと物質との相互作用において放射反作用の効果が無視できなくなると予想されている.本研究では,レーザー生成プラズマ中での放射反作用効果の定量的評価を行うため新しい粒子シミュレーションコードを開発し,それを用いてプラズマを介したレーザーから輻射へのエネルギー変換の解明を行った.その結果,他の装置では実現できないような超高出力のガンマ線発生が可能であることを初めて明らかにした.ガンマ線特性とレーザー及びターゲットパラメータとの関係を明らかにし,新しい量子ビーム源としてレーザー駆動ガンマ線源を提案した.