抄録
早稲田大学では光陰極高周波電子銃による小型電子加速器システムを構築し加速器研究・その応用研究を行っている.これまでの継続的な加速器開発によってピコ秒からマイクロ秒の可変時間幅,かつ幅広い線量に調整可能な加速器システムが実現出来ている.これにより我々の行っているパルスラジオリシス研究にも一定の進展がみられている.また,最新の加速器開発として極短電子パルス生成用電子銃や高周波偏向空胴開発を行い,フェムト秒の電子パルス生成も行っている.本稿では早稲田大学加速器システムの現状と最新の開発状況に関して報告する.