日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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シンポジウム2
非侵襲的陽圧人工呼吸
―導入方法の実際,効果のある疾患と効果の少ない疾患―
町田 和子
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2001 年 10 巻 3 号 p. 321-325

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抄録

1996年7月~2000年6月に肺結核後遺症例(PTB)36例,慢性肺気腫4例が在宅NPPVを開始し,急性期導入は18例,慢性期導入は22例で,換気条件はTimedモードが35例と多数を占めた.NPPV導入には,患者教育が最も重要である.医師や看護婦の導入方法の習熟と連携は必須で,モニターやマニュアルを活用する.有効とされるPTBでも,肺気腫合併例や痰の多い例ではNPPVの効果が少なく,疾患のみでなく病態の検討も必要である.

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© 2001 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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