2003 年 12 巻 3 号 p. 308-312
離島遠隔医療通信ネットワークシステムの現状と実用化における諸問題について,鹿児島県奄美大島の南端にある与路島へき地診療所と鹿児島大学医学部とを一部無線LAN(Local Area Network)を使って結んだ離島遠隔医療通信ネットワーク実験の過程から報告する.ネットワーク操作の省力化・簡便化,ネットワーク網の横断化・拡張性の強化・低コスト化といった課題とともにシステムの開発において重要なことは「身近で頼れる道具」として全ての関係者に存在を認識してもらうことであるとわれわれは考える.